−逃げる神子と追う人々−

夜摩都(やまと)の国には神生まれ変わりである神子(かみご、かみこ)が数多くいた。

彼らの心臓は死してなお動き続け、その血を飲んだ者は不老不死の力を手にいれたという。

遥か昔、多くの権力者が心臓を求め、子が狩られた悲劇が今再び行われようとしていた。

逃げる神子と欲望に駆られ追う人々−−−。

郷都(きょうと)の街を舞台に起こる激動のファンタジー。